創業1924年、行商としてスタートして一世紀近く、輪島塗の伝統と技術を守ってきた大雅堂。
この度、同じく長年にわたり和包丁の伝統と技術を継承してきた株式会社 子の日さんにご協力いただき「輪島塗包丁」を製作いたしました。
お互いの伝統と技術が見事に重なり合い、美しさと機能性が共存したこの輪島塗包丁。
その裏側にあるストーリーをぜひご一読くださいませ。
輪島塗包丁の礎となった「まぐろ包丁」
輪島塗包丁の礎となったこのまぐろ包丁。
黒塗りに銀で部分的に蒔絵・銀ぼかしで仕上げました。
つかは、錫布目。
蒔絵は、倶利伽羅龍です。
これは、倶利伽羅龍王の話を題材にした蒔絵です。
不動明王が魔王と神通力比べをした際、巨大な大剣に変化したところ、対する魔王も同じ大剣に変化した。不動明王は龍(倶利伽羅龍王)となり、魔王の剣に巻きついて剣を呑み込もうとした。
その吐く息は数憶万もの雷が一斉に轟くほどの凄まじさであったため、魔王は驚いて降伏した。
さやに書いてある梵字の意味は、「不動明王に帰依する」です。
不動明王の御利益は、煩悩を取り除き、一切の災いを打ち砕いてくれることです。
(マグロ包丁:サイズ)
全長: 955mm
(柄の長さ305mm、サヤの長さ650mm=合計995mm)
サヤ幅:50.8mm
刃長:610mm (柄から先の金属部分全長)