黒漆の桜吹雪
花といえば桜、を意味するほどに日本の春の代表的な花である桜。はかなげで可憐な、ピンク色の花・桜は、誰もが愛する、日本の代表的な花です。
春の桜は、長い冬を終え命が芽吹くすがすがしい春のイメージそのものです。
しかし一転、夜桜は、艶やかで妖艶な感じでさえあります。
桜吹雪といえば、時代劇では北町奉行・遠山の金さんが思い出されます。
弱きを助け悪を挫く(くじく)、男の中の男・金さんの背中に咲く美しい桜吹雪はとてもかっこよくて印象的。
この包丁の桜吹雪は、黒漆で厚みを持たせて描き、数輪のみ銀を蒔いて、かすかな明かりに光る桜の風情を描きました。
白極上霞とは
白極上霞は、切れ味が鋭く長年包丁製作に使用されてきた「白鋼」を熟練職人が手で鍛造し製作したもので、この輪島塗包丁に使用されています。
「霞」とは包丁の製法の一つで、2種類の鉄を組み合わせて包丁を造り上げる製法で、耐久性が高く研ぎやすいことが特徴。
そして「鍛造(たんぞう)」とは、鋼の塊を熱しながら手で叩き伸ばして行く作業のこと。温度が低いと時間がかかってしまうのですが、温度を上げすぎると鋼の組織が壊れて切れ味などの性能が落ちてしまう、という2面性を持つ作業です。子の日の職人さんは包丁の性能を最大限に引き出すため、極力低温で時間をかけて鍛造しているのです。
黒塗・桜吹雪蒔絵
価格:142,000円(税別)
寸法:刃渡り20cm 厚み3mm
鞘をつけた時の長さ:37cm 高さ4cm
専用アクリルケース寸法:W6.6 H4.5 長さ38.6cm