朱塗に独鈷(どっこ)
朱塗に独鈷(どっこ)と梵字を描いた赤拵えは、戦国時代に名高い武将が率いた、赤い兜甲冑等のいくさ装束を身に着けた精鋭部隊。赤拵えの部隊はその勇敢な戦いぶりから他から恐れられ、後世には武勇の誉れの象徴となりました。真田の赤拵え・井伊の赤拵え、などが有名です。
梵字は、「地・水・火・風・空」の五文字が、柄から刃先に向けて描かれています。
反対の面には、破邪の独鈷 を描きました。
白極上霞とは
白極上霞は、切れ味が鋭く長年包丁製作に使用されてきた「白鋼」を熟練職人が手で鍛造し製作したもので、この輪島塗包丁に使用されています。
「霞」とは包丁の製法の一つで、2種類の鉄を組み合わせて包丁を造り上げる製法で、耐久性が高く研ぎやすいことが特徴。
そして「鍛造(たんぞう)」とは、鋼の塊を熱しながら手で叩き伸ばして行く作業のこと。温度が低いと時間がかかってしまうのですが、温度を上げすぎると鋼の組織が壊れて切れ味などの性能が落ちてしまう、という2面性を持つ作業です。子の日の職人さんは包丁の性能を最大限に引き出すため、極力低温で時間をかけて鍛造しているのです。
朱塗・赤拵え(独鈷)
価格:122,000円(税別)
寸法:刃渡り20cm 厚み3mm
鞘をつけた時の長さ:37cm 高さ4cm
専用アクリルケース寸法:W6.6 H4.5 長さ38.6cm