輪島塗包丁 朱塗・宝相華沈金

宝相華沈金(ほうそうげちんきん)とは

さや全体に彫られている美しい花。どこかで見たことがありそうな、無いような、、、それもそのはず、宝相華とは、極楽浄土に咲く美しい花とされる想像上のまぼろしの花です。

牡丹や石楠花(しゃくなげ)、芙蓉(ふよう)などを中心として、花の美しい要素を抽出して作り出された宝相華は、悟りの境地に達した美しい仏の姿を、花に見立てたもの。

現実の世界で、「この花のように心を開かせるように」との願いが込められています。

また、つる性の植物の長く連なる性質をともに描き、良いことが末永く続くの意を表しています。

輪島塗包丁

沈金(ちんきん)とは

沈金とは、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。

時間と手間をかけ、美しく仕上がった輪島塗の表面にのみをあて、彫りすすめる沈金の作業は、失敗のできない一発勝負。熟練の職人の技術です。

手で表面を触ってみると、金色の部分が細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。

(反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。)

この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず活かされません。

漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。

輪島塗包丁

白極上霞とは

白極上霞は、切れ味が鋭く長年包丁製作に使用されてきた「白鋼」を熟練職人が手で鍛造し製作したもので、この輪島塗包丁に使用されています。

「霞」とは包丁の製法の一つで、2種類の鉄を組み合わせて包丁を造り上げる製法で、耐久性が高く研ぎやすいことが特徴。
そして「鍛造(たんぞう)」とは、鋼の塊を熱しながら手で叩き伸ばして行く作業のこと。温度が低いと時間がかかってしまうのですが、温度を上げすぎると鋼の組織が壊れて切れ味などの性能が落ちてしまう、という2面性を持つ作業です。子の日の職人さんは包丁の性能を最大限に引き出すため、極力低温で時間をかけて鍛造しているのです。

朱塗・宝相華沈金

価格:124,000円(税別)

寸法:刃渡り20cm 厚み3mm
鞘をつけた時の長さ:37cm 高さ4cm
専用アクリルケース寸法:W6.6 H4.5 長さ38.6cm