輪島塗包丁

鯉は、立身出世の出世魚

鯉は立身出世の出世魚として知られる吉祥文様です。
大陸では龍門(りゅうもん)と呼ばれる急な滝を昇りきった鯉は、龍になるといわれ、出世魚としてとても尊重されています。
また、鯉のぼり、鯉の滝登り などの意匠は、男児の大成を願って飾られています。
鯉は、その美しい色や文様から、観賞魚としても親しみ深い魚です。
鯉が勢いよく跳び、力強く泳ぐ姿は、逆境や困難に立ち向かう強い心を象徴しています。

輪島塗包丁

沈金(ちんきん)とは

沈金とは、のみで漆の塗面を彫り込み、金銀の箔や粉を埋める技法です。
沈金は、長い月日をかけ輪島塗として完成した器物の塗面に鋭利なのみをあて、彫りを入れる作業ですので、失敗するわけにはいきません。一発勝負の作業です。
培われた確かな技があればこそ、また各工程の職人への信頼があればこそ、思い切ったのみさばきが可能になります。
手で表面を触ってみると、金色の部分が細い溝になって、彫り込まれていることがわかります。
(反対に蒔絵は、筆で漆絵を描き、金を蒔きますので、表面は盛り上がっています。)
この沈金は、漆の塗厚が十分でなければ深彫りできず活かされません。
漆の肌に刃先で彫り込んだ繊細な線画で、自在な加飾ができる沈金は、しっかりした下地にささえられた厚みのある上塗りの、輪島ならではの技法です。

輪島塗包丁

白極上霞とは

白極上霞は、切れ味が鋭く長年包丁製作に使用されてきた「白鋼」を熟練職人が手で鍛造し製作したもので、この輪島塗包丁に使用されています。

「霞」とは包丁の製法の一つで、2種類の鉄を組み合わせて包丁を造り上げる製法で、耐久性が高く研ぎやすいことが特徴。
そして「鍛造(たんぞう)」とは、鋼の塊を熱しながら手で叩き伸ばして行く作業のこと。温度が低いと時間がかかってしまうのですが、温度を上げすぎると鋼の組織が壊れて切れ味などの性能が落ちてしまう、という2面性を持つ作業です。子の日の職人さんは包丁の性能を最大限に引き出すため、極力低温で時間をかけて鍛造しているのです。

黒塗・滝昇る鯉沈金

価格:220,000円(税別)

寸法:刃渡り20cm 厚み3mm
鞘をつけた時の長さ:37cm 高さ4cm
専用アクリルケース寸法:W6.6 H4.5 長さ38.6cm